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【実務で使える】現役設計者が使っている作業効率5倍アップのGoogle Sketchupのプラグイン6選【随時更新】

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今回は一級建築士でアトリエ勤務であるnabeが、実務で使っているGoogle Sketchup(以下SU)のプラグインを紹介します。

スケッチアップは簡単だけど機能が少なすぎる!
もっといろんな形をスケッチアップで作りたい!
こんな機能あったら良いのに!

といった方向けの内容です。

入手方法

まず入手方法ですが主に2種類あります。

Extension Warehouse

1つはSUの上部タブからExtension Warehouseをクリックする方法です。

ここを押すと下記の画面になり必要な物をインストールできます。

Sketch Ucation

もう1つはSketch Ucationです。
これはプラグインのプラットフォームです。Rhinoserosでいうところのfood for Rhinoみたいな位置づけですね。
こちらでも有用なプラグインが多々ありますので、登録必須ですが無料ですしメルマガなども無いのでぜひ登録してプラグインをゲットしてください。

実務で使えるおすすめプラグイン9選

JHS POWER BAR

まず最初のおすすめはこれJHS POWER BARです。

色々なアイコンがありますが特に良く使うのは次の6つです。
左から10番目:旗のようなアイコン
 →単線から面を作ってくれる

こんな線も
線から面が作れる。方向も長さも自由自在

左から11番目:茶色のジグザグアイコン
 →単線から幅と高さを設定すると厚みのある壁が作れる
  複数の線を一体で行いたい時は1本の線に結合する必要がある
  曲面でも利用可能

後述の結合ツールを使って1本の線にしないと使えないので注意
線に対して中心、片側寄せが選べる。今回は片側寄せ
できたオブジェクトは勝手にグループ化される
曲線の壁を作る時に便利

左から14番目:赤丸の数珠つなぎのアイコン
 →線に対して等間隔にオブジェクトを配置する

真ん中の棒を右側の曲線に等間隔で配置する
等間隔で配置できた
線は結合して1本にする必要がある点に注意
片側から始まるのでもう片方の端部にあまりが出てしまうのがネック

左から17番目:青い四角が串刺しになっているアイコン
→Z軸方向にオブジェクトを揃えられる(ちなみに赤はX軸、緑はY軸)

例えば下端を揃えたい場合
下端の面を選択してボタンをクリックすると
Z方向に高さが揃った
階段や斜めのデザインに対して使うとメリットが多い

左から20番目:黄色の三角形のアイコン
 →ミラー反転

緑軸に対して反転すると…
こうなる
赤軸や青軸、それ以外の任意の軸に対してもミラー反転が可能

左から21番目:黄色いロープのアイコン
 →線を結合できる

普通に線を描くとこうなる
5本の線で構成されているが直線ごとに線は分かれている
結合ツールを使うと1本になる
3Dモデリング用語でいうとポリラインになる
曲線の場合
2つの円弧と1つの直線で構成されている場合
普通に立ち上げると接合部に線が入ってしまう
曲面の滑らかさが表現できない
結合ツールを使って1本の線にしたから立ち上げた場合
シームレスにつながって綺麗になる
注意点として多角形の場合コーナーは直角にも関わらず角の線が表示されない
角に線が無いと直角にも関わらずつながった面として認識される(上)
もし面を選択したいなら自分で線を描けば解決(下)

Joint Push Pull

お次はJoint Push Pullです
プッシュプルツールはSUで最も使うツールの一つですが、1つの面ずつしか使えないことやフラットな面にしか使えないのがネックです。しかしこのツールだと複数の面を同時にプッシュプルできたり曲面をプッシュプルすることも可能です。

ちなみにデフォルトの機能で作業効率アップになるプッシュプルの小技があります。
プッシュプルをする時に選択する面をダブルクリックするだけです。そうすると直近で入力した寸法と同じ寸法でプッシュプルしてくれるので、意外と知られていないですが便利です。
ただし、たまに押し出したい方向と反対側に行ってしまうこともあるのがネック。
ちなみにオフセットツールでも同様のことが可能です。直近で使ったオフセット寸法をダブルクリックすることによって使うことができます。

Selection toys

お次はSelection toysです。
選択の補助をしてくれるツールでアイコンは下記8つです。

機能としては、現状選択しているオブジェクトの中から、
そのまま選択し続けたいもの
選択から外したいもの
を選ぶことができます。

左の緑の4つのアイコンが選択を”残したい”場合のツールです。左から
線を残したい場合
面を残したい場合
グループを残したい場合
コンポーネントを残したい場合

右の赤い4つのアイコンが選択を”外したい”場合のツールです。左から
線を外したい場合
面を外したい場合
グループを外したい場合
コンポーネントを外したい場合

具体的にみていきましょう。
左から、
グループ化もコンポーネント化もしていないオブジェクト
グループ化したオブジェクト
コンポーネント化したオブジェクト
です。
これらを全選択した状態で各ツールを使うとどうなるか見て行きましょう。

全選択した状態
線だけ残し
面だけ残し
グループだけ残し
コンポーネントだけ残し

以上4つは緑色の選択をし続けたい場合のツールですが赤は反対です。
コンポーネントだけを外すツールを使うと下記のようになります。

コンポーネント化されている右のオブジェクトだけ選択から外された

この程度のオブジェクトの数や密度だとあまり使い方のイメージがあまり湧かないかもしれませんが、実際にしっかりとしたモデリングをする時には重宝するツールです。めちゃくちゃ多用するわけではないですが、痒いところに手が届くいい仕事をするツールです。

Curviloft

次はCurviloftです。
2本の線から面を作ってくれる機能で、曲面を作りにくいSUにはうってつけのツールです。滑らかで動きのある形状を作る時におすすめですが、そもそもの綺麗な曲線を3次元で描くのがSUだと少し難しいですね。
Rhinoなどの外部ツールで線だけ持ってきて作ることもあります。サーフェースを作ってSUにインポートすると面が3角形で構成されてしまうので、綺麗な曲面を作りたいなら線だけインポートしてそれを基にSU上でモデリングするのがおすすめです。

Open Newer Version

次はOpen Newer Versionです。
スケッチアップは毎年新しいバージョンが出ています。古いスケッチアップのデータを新しいバージョンで開くことはできるのですが、逆はできません。それを解消するツールです。

同じプロジェクトをやっているのに人によってバージョンが違うと毎回新しいバージョンを使ってる人が気をつけてバージョン落とさないと二度手間になります。特に重いファイルをようやく保存した時にこれが起きると悲惨ですね。
また、会社のノートPCを持っていき外出打合せの時に自分のPCとノートPCのバージョンが違っていて打合せ先で開けない。。。とかそういった問題が解決されます。とても便利。

Makeface

次はMakefaceです。
その名の通り面を作ってくれます。

スケッチアップで図面を引く人はあまりいないと思いますので、モデリングをする際は大体がCADをインポートしてそこから立ち上げていくという手順になると思います。
CADは線データで取り込まれるので、スケッチアップで立ち上げる場合はそれらの線をわざわざなぞって囲って面を作る必要があります(先述のJHS Power Barを使えば単線から面やボリュームを作ることが可能ですが)。
このツールを使えば面を勝手に作成してくれます。もちろん線が閉じている前提ですが。これによって立ち上げがとても楽になります。

Dynamic Component

更新中

まとめ

SUはその簡単さからユーザーはとても多いですが、機能はその他のモデリングツールに比較すると正直イマイチです。しかしプラグインを入れることによってかなり拡張でき実務でも問題なく使えるレベルになります。この機能ないのかな?と思うやつはほぼあると思って大丈夫です。

今回紹介したものの他にも色々ありますが、便利だからと言ってなんでもかんでもプラグインをインストールするとSUを立ち上げる時の読み込み時間も長くなり立ち上がるのが遅くなるのでバランスが重要です。
ぜひ、使いこなして作業効率5倍アップを目指して下さい。

これらのプラグインと合わせて効率アップのためのショートカット集の記事もあるのでぜひ組み合わせて下さいね。

プラグインの活用とショートカットをマスターすれば大げさじゃなく本当に5倍、それ以上の効率アップが可能なのでぜひトライしてみて下さい。

随時、良いプラグインを見つけたら更新します。
逆に良いプラグインがあったら教えて下さい!

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