皆さんはモデリングソフトは使いこなせていますか?
nabeは
- Rhinoceros+Grasshopper
- Sketchup
- Archicad
- 3dsmax
の4つをメインで使っています。
その他、ShadeやForm Zなどは触ったことはありますが使いこなすには至っておりません。
さて、今回はその中でもSketchup(以下SU)に焦点を当て、超効率アップをするためのnabeが実装しているショートカットキーの設定を紹介します。
学生さんや設計事務所に入社して間もない方、ベテランだけどこれから使おうと思っているのお役に立てば幸いです。
アイコンは使わない
まず初めに意識して欲しいのは、アイコンを使わないということです。
例えば選択ツール(黒の矢印)から移動ツール(十字の赤矢印)に切り替えるときに、いちいちアイコンをクリックしてたら、作業時間のトータルからしたらめちゃくちゃ時間のロスになります。
ショートカットキーを使えば、アイコンまで行かなくてもMを押せば切り替わりますし(設定がデフォルトの場合)、選択ツールにしたければスペースキーを押せば黒矢印に戻ります。
一般的なツールは最初からデフォルトで設定されています。上のツールバーのプルダウンメニューの右側に記載されています。
画像赤枠部分です(これはnabe仕様に変更済みですが)

しかし、これだけだと全く足りません。また、その他のツール、例えばAutocadやRhino、Adobeと同じ機能はなんとなく合わせたい、という人もいるかと思います、グループ化はGとか。
そういった人のためにもショートカットの設定は重要なのです。
設定方法
設定方法を見ていきましょう。
ツールバー>ウインドウ>環境設定を選択

ショートカットを選択

そうすると機能がずらーっと出てきます。
ここから設定したい機能を探しても良いですが、いっぱいあるので探し出すのは少し大変です。もし機能の名前が分かっているなら「フィルタ」のところで単語を入れると絞り込めます。
例えばグループ化を設定したいならグループと入れるとこんな感じになります。

そして割り当てたいショートカットキーを、
”ショートカットキーを追加”下の空欄に入れて、+マークを押せば完了です。
この時注意が必要なのですが、 ”ショートカットキーを追加”下の空欄に 文字を打つときは【かな入力】だと文字が打てません。しかも、空欄の中に入力カーソル(文字入力の時に出る縦棒)がある時に【英数入力】に切り替えても打てません。
対処法としては、空欄をクリックする前に【英数入力】になっていることを確認してから入力すればOKです。
さて、ここでは例として、”編集(E)>グループ>コンポーネントを閉じる”にGのショートカットキーを割り当てます。
この時すでにGに割り当てがある場合は、置き換えるか止めるか質問が出ます。
置き換えたい場合は”はい”置き換えたくない場合は”いいえ”にしましょう。

置き換えると、割り当て済みのところに設定した文字が入ります。

ちなみにショートカットキーは単語1文字でなくてもOKです。
Ctrl+GとかCtrl+Shift+VとかAlt+Wとかもできます。
さらに、複数のショートカットキーを1つのツールに割り当てることもできます。
ショートカット設定一覧
次はnabeが設定している具体的なショートカットキー一覧をご紹介します。
CtrlやShiftが紫で塗りつぶされているものは、そこを押しながら各文字キーを押すという意味です。







これらはあくまで一例ですので、お好きなようにカスタマイズしてください。
重要なのは自分が覚えやすいことなので。
設定する際は下記の3点を考慮するといいと思います。
1.ツールの名前と文字を一致させること
例)グループ作成はGroupなのでG
2.関連するツールは文字を一致させること
例)非表示はHideなのでH
隠しジオメトリ表示はAlt+H
全表示はCtrl+Shift+Alt+H
3.よく使うものは左手で触りやすいところに置くこと(右にマウスの場合)
例)削除はX
ただし、先述の通りこれはnabe版です。
それぞれ個人で覚えやすいように自由に設定しましょう。
ここで言いたいことは、これだけの機能をショートカットキーとして設定しておけば、アイコンやツールバーを押すことなく快適にそして素早く作業することが可能になるということです。
慣れるまでひたすら繰り返す
さて、ここまで設定出来たらもうあとは使うのみです。
しかし、ここからが意外と大変です。
初めて使う人はまだいいのですが、今まで使っていた人が体が覚えているやり慣れた方法を変えるのはすごくストレスです。特に年を取るほどその傾向は顕著です。
しかし、そこを乗り越えないとスーパー仕事人には程遠いです。
例えばキーボードにシール貼るとかして、やり忘れても「あ、そうだった」と気づく仕組みづくりも非常に大事です。
早くなったことによって生まれた時間を、設計やデザインに費やす時間に割り当てることで、より良い設計やデザインができることを祈っています。