今回は、ベトナム旅行を目前にパスポートの有効残存期限が6か月を切っていたというnabeの間抜けな話から、どうやって旅行にこぎつけることができたかの体験談をお話しします。
※この内容は2019年11月時点の内容です。
最新の内容は各自ベトナム大使館の情報を確認してください!
実行においては自己責任とし当ブログでは一切の責任を負いません。
ベトナム旅行に必要な条件
結論から言うと、パスポートの有効期限が6か月を切っていてもベトナム旅行に行くことは可能でした!
あー良かった。
ではどのように対処していったかを詳しくお伝えする前に、そもそも日本国籍のパスポートを持つ人がベトナム旅行に行く場合の入国条件を見てみましょう。
ビザ免除国の国民によるベトナム入国は、(日本、韓国、スウェーデン、ノルウェイ、デンマーク、フィンランド、およびロシア等のパスポート保持者)下記四条件を満たす場合、最大15日間の滞在が許可される。
(i) | 出国日におけるパスポート有効期限が6か月以上ある。 |
(ii) | 前回のベトナム出国日から30日以上の期間が経過している。(旅券でのベトナム出国税関審査官の最新出国印に基づく)。 |
(iii) | 往復航空券又は、第三国への航空券が必要です。 |
(iv) | ベトナム入国禁止対象者リストに属しない。 |
*但し、 上記(i,ii,iii) の条件が一項目でも、該当しない場合は、ビザ取得が必要である、例えば、ベトナムから他の国に入国し、(ベトナム→日本又は近隣国→ベトナム)再びベトナム入国での期間が30日未満は、ビザ収得しなければならない
ベトナム大使館HPより引用
条件を満たしていないことが発覚
nabeは2010年3月に10年有効のパスポートを取得したので、2020年3月に期限切れとなります。
もしベトナム旅行に行きたいのならば、6か月前の9月までに出国しなければなりません。しかし、nabeの旅程は10月末~11月頭でしたので、上記内容を照らし合わせると、( i )の条件を満たしていないことになります。
nabeは航空券を買ったときは8月頃でしたので、その時であればまだ猶予がありました。
旅行の日が近づくに連れて、「早くパスポート更新しないとなー」とは思っていましたが、平日は仕事があってなかなか行けず、「まあ最悪土日に行けばいいか。」と思っておりました。
しかし、これが最大の間違いでした。
ここでの間違いは2つあります。
(ちなみに東京都の場合です)
①土日でもパスポートの更新ができると勘違いしていたこと
HPを流し読みしていた時はやっていると思っていましたが、詳しく見るとまず土曜日はそもそもやっていない。日曜日は受け取りのみしか行っていないのです。
②即日受け取りできると勘違いしていたこと
アホなことに、更新の場合は免許証のように即日発行されると勝手に思い込んでいたのです。海外旅行に慣れてきた自分の痛恨のミスでした。
即日発行はやっておりません!!
そして、近くなってきて詳細を詰めようとしたときに、
「あれ、やばくね?」
とやっと気づきました。
が、時すでに遅し。
出国まで残すところ1週間になってしまっていたのです。
パスポートの更新申請してから受取るまでの期日についてはこちらに書いてあるように最低でも8日間くらいかかります。
パスポートの申請を行ってから実際に受け取れるようになるまでの期間は、最短でも1週間が目安となっています。
厳密には手続きを行う都道府県の窓口によって多少前後することもありますが、通常パスポートの発行には土日祝日を除く6日間が必要です。
そのため、週のうちどの曜日に申請を行ったとしても、発行の準備が整うまでには土日を挟むことになり、本来必要な6日+2日(土日)=8日が事実上の最短日数となるでしょう。
HPより引用
東京都の場合、旅券交付予定表というものがありますので、こちらを目安とすると分かりやすいと思います。

ここで取れる方法として色々調べたり考えたりしたところ、下記の案が選択肢として出てきました。(ちなみに上記大使館の情報をそのまま解釈すればビザを取得すれば問題ないように感じますが、焦りでそこまで詳しく見ていなかったのです。苦笑)
①そもそも行かない
せっかくの夏休み、勿体ないと思いつつ諦める案が浮かびました。
LCC(Vietjet Air)で取ったので航空券自体は3万円程度。
決して安くはありませんが、その分国内自転車旅行かキャンピングカー旅行でもしようかなー、と半ば自暴自棄な諦め案ですね。
②日程を変更する
休みの日程は変更が可能ですので、日程変更案を考えました。
LCCを使うくらいですからコストを抑えたかったのは言うまでもありません。
キャンセル料は痛いですが、背に腹は代えられないパターン。
③早期発給制度を利用する
実は追加料金を支払うことで、パスポートの発給を早めることもできます!しかし、この制度を採用している自治体は限られており、広島・岡山・香川などの自治体で、かつ一定の条件を満たしていれば早期発給をしているとのことです。
残念ながら東京では採用していないとのことで断念しました。
(一瞬広島まで行くことも視野に入れました。笑)
④とりあえず申請して受け取り次第出発する
出国日には間に合いませんが、数日遅れで受け取れば出発できます。行きの航空券だけ再度購入するという無駄が発生しますが、まだ被害は半減できる案。
しかし、新規発給によってパスポート番号が変わってしまうことで購入した航空券と帰りのフライトに不都合が起きるのではないか、という懸念が残ることや旅程の圧縮がネックです。
⑤とりあえずベトナム行きの飛行機に乗り、入国しないで行ける別な国へ行く
例えば近いタイやカンボジアなどに行っても良いかなーと思いました。入国ができなくともトランジットであれば大丈夫かもしれない!と思ったからです。実際そういうこともできるパターンがあるという事例を聞きましたが、残念なことに残存期間が6か月よりも短くてOKな国はありませんでした。
⑥ビザを取る
通常は条件を満たしていればビザが不要な国に行く際に、もし残存期間が少ない場合はビザを取得すれば良いというパターンがあることを知りました。先述の通りベトナム大使館のHPの記載内容をそのまま解釈すればそのとおりなのですが。。。
結果、⑥に賭けることにしました。
ベトナム大使館でビザを取得
ビザの取得方法はいくつかありますが、
今回は日本で取る場合についてお話しします。
nabeは東京に住んでいるので、ベトナム大使館に直接赴きましたが、そうでない方は外務省公式オンラインビザ申請ウェブサイトから登録をすることで申請が可能です。しかし、日程が迫っている場合は郵送などが必要になるためその時間も考慮する必要があります。もし差し迫った場合平日に東京に来てビザを取って、そのまま羽田や成田に行くのがベストかもしれません。
大使館の開館時間
平日開館 : 9時半~12時、14時~17時 (月曜日から金曜日まで)
また、ベトナムの国民の休日には大使館も休みとなるので注意が必要です。
国民の休日情報は大使館HPから確認できます。
所在地
大使館の住所: ₸151-0062 東京都渋谷区元代々木町50-11
電話番号: 03-3466-3311。
行き方
最寄駅: 代々木八幡駅の北口を出て、山手通りのガードをくぐって道なりに進んでいきます。山手通りに着いたら北側(写真上側)に向かうと「代々木八幡前」という信号機のある交差点があります。さらに進むと40mくらい先に左に曲がる道があるので曲がって100mぐらい真っすぐ行くと右にベトナム大使館です(駅徒歩5分位)

nabeは平日の10時くらいに行ったらそこそこ混んでいました。
席は20~30席くらいありましたが、座れないで外や立って待つ人もいたくらいです。
結局受け取ったのは11時30分くらいでした。時期的な問題もあるかもしれませんが、nabeが行ったのは10月末だったので理由は謎?です。もっと早くいけばスムーズかと思います。
ビザ申請に必要な書類
来館での申請に必要なものとしては
・パスポート原本
・写真3×4cm
・ビザ申請書
・費用
です。
申請時に念のため、窓口の人に
「パスポート有効期限切れているけど、ビザあれば良いんですよね?」
と確認。
「大丈夫」
と言われましたが、まだ完全に信じられませんでした。笑
1時間30分くらい経って受け取り。

金額は6500円でした。
予定外の出費でしたが、航空券代が無駄にならなかったと思えば安いものです。
これにてできることはやりきったので、当日を待つのみです。
成田空港にて
当日は成田空港→ハノイというルートでした。
空港の受付でチェックインする際にパスポートの有効残存期限が目的地の条件に入っていないと受付で「期限が短いですよ」と指摘されるというのを何かで見ましたが、特に触れられずにチェックインは完了しました。おそらくビザがあったからかと思います。
ここではじかれれば、わざわざ成田に来たけれどもまだベトナムではじかれるよりはましです。しかし、ここを乗り切ったのであれば次の入国の試練を乗り越えないといけません。
もしベトナムまで行って入国拒否されたら結構残念でしたね。。。笑
とにもかくにもとりあえず搭乗


この日は徹夜だったので、少ししたら眠気が襲ってきて、すぐに寝ました。
ハノイ空港にて
徹夜だったため、成田→ハノイは体感30分程度で着きました。笑
ハノイに着く寸前の空からはまんまるの虹が!

そして飛行機を降り

荷物を受け取り、運命の入国。。。
入国審査官「目的は?」
nabe「観光です。」
入国審査官 「何日間?」
nabe「10日です」
入国審査官 「出国は?」
nabe「ホーチミンです」
入国審査官 「…」
ガチャ(入国スタンプを押す音)
いやっほ~~~~~~~~~~~い!!
無事入国できたー!!!!!!!!!!
本当に良かった!!!!!!!!

計画は早めに
このようにして、パスポートが有効残存期間6か月を過ぎていたにも関わらず、無事ベトナム旅行をスタートすることができました。もちろん、帰りのベトナム出国も問題なくできました。
もし、色々あってパスポートの有効残存期間が過ぎてしまった人も、焦らずこの手法を試してみて下さい。もちろんnabeのような人がこれ以上出ないことが一番の理想なのですが。笑
とにかく、
・パスポートの有効残存期限の確認する
・パスポートの新規発給は即日は不可、10日程度かかる
・パスポートの更新は平日しかできない
という、当たり前のことを今一度頭に入れていただければ幸いです。
そして、楽しい旅行をふいにしたり、いらぬ心配をしないことが一番重要です。
では、良いベトナム旅行をお楽しみください!